夏学期には実施せず、冬学期に移動しましたので注意して下さい
開講時間 |
平成24年2月20日(月), 21日(火)22日(水) |
2限(10:15~11:55),3限(13:00〜14:40), 4限(14:45〜16:25) |
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講義室 |
工学部2号館221室 |
担当教員 |
酒井信介(機械工学専攻),浅野浩志(電力中央研究所・非常勤講師), 本藤祐樹(横浜国大・非常勤講師) |
講義の概要
科学・技術は我々の生活を本当に豊かなものにするのか?これが本講義の根本的な問題意識である.このような疑問を生じさせるひとつに環境問題がある.科学や技術は確かに我々の生活を便利に快適なものとしてきた.その一方で,環境問題という形で科学や技術の負の側面が見えつつある.環境,つまりは我々が生きていくための最も基礎となる部分へ,ある技術が,ある製品が,どのような影響を与えるのかを知ることは,個人,そして社会が技術や製品を選択する上で必要不可欠なことである.
本講義では,ライフサイクルアセスメント(LCA)と呼ばれる技術や製品の環境影響を定量的に評価するための方法論を教授する.LCAというひとつの具体的な方法を学ぶことで,技術と環境との関係,さらには技術と社会との関係について深く考えるための第1歩としてもらいたい.これを本講義の目的のひとつとする.また,LCAは国際的な規格化(ISO14040シリーズ)が進んでおり,実用的な方法として,社会そして企業へ広く浸透しつつある.本講義では,技術と環境の関係を深く考えるきっかけを与えると共に,LCAという方法を限られた時間ではあるが習得することも目的とする.そのために,LCAの基礎を数学的に解説した上でソフトウエアを利用した演習を実施する.
なお,本講義は行列計算に関する基礎的な知識(高校レベル)を必要とする.1日目,2日目は四則演算が可能な電卓を持参すること.また,本講義は出席点とレポートにより評価する.
講義のスケジュール
2月20日 (本藤) |
2限 |
LCA概論 |
3限 |
LCAの数理的記述 |
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4限 |
結合生産プロセスと配分問題 |
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2月21日 (本藤) |
2限 |
代替生産プロセス |
3限 |
リサイクルプロセス |
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4限 |
感度分析と不確実性分析 |
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2月22日 (酒井&浅野) |
2限 |
LCAの応用:エネルギーチェーン評価 |
3限 |
ソフトウエアEMLCAによる演習(酒井・盧) |
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4限 |
ソフトウエアEMLCAによる演習(酒井・盧) |